社員の健康

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健康宣言

Otsuka-people creating new products for better health worldwide
(世界の人々の健康に貢献する革新的な製品を創造する)

私たちは、企業理念の追求には、従業員一人ひとりの心身の健康が不可欠であると考えています。自らの持つ能力や個性を十分に発揮し活躍するために、従業員自らが健康の維持・増進に努めるとともに、その職場環境の整備に努めます。

大塚ホールディングス株式会社
代表取締役社長 兼 CEO 井上 眞

健康経営推進体制

大塚ホールディングスでは、健康経営統括責任者のもと、健康経営推進チームと大塚製薬健康保険組合の担当者が連携し、健康経営施策の立案および実行を行っています。各部門が密に連携することで、社員の健康維持・増進に向けた取り組みを効果的かつ継続的に推進しています。

健康経営推進体制

健康経営推進のロードマップ

当社では、健康推進に向けて「健康意識向上」「健康目標達成」「Well-beingの推進」という3つのフェーズを設定し、戦略的かつ段階的に目標達成を図っています。各フェーズに応じた施策を展開することで、社員一人ひとりの健康とWell-beingを支援し、企業全体の生産性向上や組織の活性化を促進します。企業価値の向上を図るとともに、トータルヘルスケア企業として、世界の人々にWell-beingを提供することの実現を目指しています。

健康経営推進のロードマップ

健康経営戦略マップ

当社では、戦略マップに基づき、2030年の目標達成に向けて健康投資を推進しています。社員の健康に関する最終目標の達成と、経営課題の解決を両立させるべく、具体的な施策を立案・実行しながら、持続可能な健康経営の実現を目指しています。

大塚ホールディングスの取り組み

当社は、2030年の健康目標値の達成に向けて、社員一人ひとりが主体的に健康管理に取り組めるよう、さまざまな支援を行っています。具体的には、定期健診の実施に加え、健康イベントや各種プログラムの提供を通じて、社員の健康意識の向上と行動変容を促進。社員が自らの健康と向き合い、継続的な改善に取り組める環境づくりを推進しています。

健診制度

社員の積極的な健康管理を目的として、人間ドックを一部自己負担で受診できる制度を導入しています。この制度により、社員が自身の健康状態を把握しやすくなり、早期の対応や予防につながる仕組みを整えています。
また、社員の家族(被扶養者)向けにも充実した健診制度を整備し、社員とその家族の健康を包括的に支援しています。
健診結果は、社員一人ひとりが健康目標を設定し、継続的な健康推進活動に取り組めるよう、健診結果管理システム「わかるとかわる」を活用。PDCAサイクルを意識した健康管理を通じて、より良いライフスタイルの実現をサポートしています。

株式会社バリューHR提供 「わかるとかわる」

「わかるとかわる」は、株式会社バリューHRが提供する健康管理支援の一環で、自身の健診結果に基づく将来予測から、社員の健康意識を高め行動変容を促すサービスです。

主な健診結果と、当社が掲げる健康目標に対する達成度は次のとおりです。
当社では、厚生労働省が策定した「健康日本21」で掲げられている指標や、専門家の意見を踏まえ、健康目標を設定しています。これに基づき、社員の健康状態を定期的に把握し、目標達成に向けた取り組みを継続的に推進しています。

健診結果

  2022年 2023年 2024年
健康診断受診率 98.8% 97.7% 97.1%
被保険者特定健診受診率(40歳以上) 97.4% 96.9% 98.6%
被扶養者特定健診受診率(40歳以上) 60.8% 65.4% 70.0%
特定保健指導実施 73.7% 93.8% 87.5%
精密検査受診率 66.7% 68.8% 78.6%

健康目標達成度

  2022年 2023年 2024年 2030年目標
適正体重維持者率 75.0% 74.8% 73.9% 70.0%
喫煙率 9.0% 8.1% 10.9% 9.5%
運動習慣者比率 35.0% 39.7% 34.5% 40.0%
睡眠により十分な
休養が取れている人の割合
75.0% 69.6% 68.5% 80.0%
飲酒習慣者率 15.0% 20.4% 15.2% 10.0%

有給休暇取得率

当社では、社員が仕事とプライベートの両面で充実した生活を送れるよう、積極的な有給休暇取得を奨励し、社員の心身のリフレッシュとワークライフバランスの充実を支援しています。

2022年 2023年 2024年 2030年目標
61.7% 74.0% 73.6% 80.0%

コンディションニングサポート

社員の心理的負担を把握し、セルフケアや職場環境の改善につなげるため、年1回、全社員を対象にストレスチェックを実施しています。高ストレス者には産業医面談を推奨し、早期ケアを支援する体制を整えています。また、メンタルヘルス相談窓口の設置やセミナー開催、外部コンテンツの活用など、きめ細やかな支援を提供しています。
さらに、プレゼンティーイズムやアブセンティーイズム、エンゲージメントに関する調査結果をもとに、健康施策の企画・立案や職場環境の改善等に取り組んでいます。

各種データ紹介

  2022年 2023年 2024年
ストレスチェック受検率 91.0% 93.4% 88.6%
高ストレス者率 5.7% 5.3% 6.1%
疾病による休職者率 0% 0% 0.55%
月平均所定外労働時間 4時間 4時間 3時間
プレゼンティーイズム
(出勤しているが生産性が低下している状態)
回答者数 184名 142名 160名
回答率 85.6% 75.5% 95.2%
Wfun*問題なし
(13点以下)の割合
56.5% 57.7% 52.5%
アブセンティーイズム
(疾病による生産性の損失)
対象者数(100%対象・回答) 143名 142名 181名
疾病による欠勤と休職の全体の取得日数/正社員数×年間稼働日 0% 0% 0.12%
ワークエンゲージメント(仕事に対する活力・熱意・没頭) 回答者数 - - 164名
回答率 - - 88.6%
新職業性ストレス簡易調査 ワークエンゲージメント10段階評価(10点が最高) - - 6.7点

*Work Functioning Impairment Scale

当社は、社員の健康意識の向上を目的として、「健康イベント」「健康サポートサイト(学習プラットフォーム)」「健康増進プログラム」などさまざまなコンテンツを提供しています。
また、第4次中期経営計画において、大塚グループが注力する社会課題として掲げている「少子高齢社会」および「女性の健康」をテーマにした社員施策にも積極的に取り組んでいます。具体的には、認知症への理解促進を目的とした「認知症サポーター養成講座」を社員向けに提供するほか、女性の健康に関する勉強会を開催するなど、社員の意識向上と知識の深化を図っています。

社員への健康情報の発信

毎月開催される社長主催の全社員を対象とした定例会議において、健康に関する情報を積極的に発信しています。具体的には、健康経営統括責任者である担当役員のもと健康経営の方針や社員へのメッセージを発信するほか、健診の案内や健康イベントの告知、社員のリフレッシュを促すための有給休暇取得の推奨などを行っています。本会議には、社長をはじめとするマネジメント層も積極的に参加し、社員一人ひとりの健康意識を高めるための取り組みを全社的に推進しています。

多様な健康イベントの開催

定期開催されるオフィス内リフレッシュ体操「ポカリフレッシュ」では、専属インストラクターによる多彩な運動プログラムを、WEB配信と対面指導の両形式で提供しています。オフィス内では、インストラクターによるライブ指導が行われており、運動習慣の定着や業務の合間のリフレッシュに貢献しています。
また、社員が健康の重要性に気づき、意識を高められるよう、各種イベントも定期的に開催しており、一部のイベントには取引先の方にも参加を呼び掛けています。

期間 イベント名 参加人数 満足度※1
2024年12月 第1回会社を知ろう!つながろう! 100名 8.3点
2025年6月 健康チャレンジ2025 116名 9.4点
2025年7月 第2回会社を知ろう!つながろう! 114名 8.6点
2025年5月・8月 朝活イベントStart up today!※2 85名 8.7点
  • ※1総合的な満足度を1-10段階で選択(1=とても悪かった、5=ふつう、10=とてもよかった)
  • ※2 大塚製薬(株)企画のイベント

「健康チャレンジ2025」

本イベントでは、InBody測定やAGEs(糖化度)チェックなどの体験型ブースを設置し、運動や食事の重要性を実感できる機会を提供。さらに、食生活の改善をサポートする取り組みとして、大塚製薬の「Vivoo」や大塚食品の「マイサイズ」などの製品紹介ブースも設置。

社員の声

「色んな角度から自分の健康状態を知る良い機会になった」
「定期的に自分の健康状態を把握するためにVivooを試したい」
「近日中に人間ドックがあるので行動を変えてみます」
「自分の体の状況を知れて良かった。運動を頑張ろうと思った」

  • 大塚製薬Vivoo担当者と参加者
  • 大塚食品担当者と参加者
  • AGEs測定コーナー

「会社を知ろう!つながろう!」

本イベントでは、健康に関するトピックス紹介に加え、社員エンゲージメントの向上を目的として、各部署や事業会社の取り組みも紹介。さらに、イベント終了後には社員同士の交流の場も設けており、組織内のつながりを深める機会としている。

社員の声

「会社の健康支援コンテンツに関してよく知ることができた。女性の健康相談窓口を利用したい」
「各部署のミッションや具体的な事業内容まで理解することができた」
「他部署の方々と懇親会を通じてつながることができた」

参加者の様子

「本会を通じて、他部署の社員とコミュニケーションをとれましたか? 」とアンケート調査したところ、84%が「はい」と回答(第2回会社を知ろう!つながろう!アンケート結果より)。

アンケート結果 はい84%いいえ16%

学習プラットフォームを通じたヘルスリテラシー向上

社員がいつでも健康情報にアクセスできる「健康サポートサイト」には、各種セミナー情報をはじめ、健康に関する有益なコンテンツを随時掲載しており、社員のヘルスリテラシーの向上とセルフケアの促進を支援しています。

期間 セミナー名
2024年2月 頭痛セミナー
2024年5月 メンタルヘルスセミナー
2024年7月 血圧セミナー
2024年9月 睡眠セミナー
2024年11月 認知症セミナー
2025年1月 頭痛セミナー
2025年4月 メンタルヘルスセミナー
2025年5月 メンタルヘルスセミナー
2025年6月 目の健康セミナー

健康増進プログラムや健診支援等

当社は、大塚製薬健康保険組合と連携し、社員向けに多種多様な健康増進プログラムを提供しています。中でも「くうねるあるく+ふせぐ」は、社員参加型のイベントとして展開されており、毎日必ず行う三大生活習慣「食べる・寝る・あるく」と、感染予防・疾病予防「ふせぐ」に着目した生活習慣の改善をサポートするプログラムです。「あるく」では、1日あたり5,000歩の歩行を目標に、日々の健康習慣の定着を促進しています。

健康増進プログラム
  • 禁煙サポートプログラム
  • 30代健康サポートプログラム
  • 女性の健康サポートプログラム
健診キャンペーン
  • 歯科検診キャンペーン
  • 子宮頸がんウィルスチェック(郵送HPV検査)月間
健康教育プログラム
  • 入社時健康教育
  • 「目指せ!けんこう家族※1」
健康教育および参加型イベント
  • 「くうねるあるく+ふせぐ※2」
  • ※1 「子どもを起点とした家族の健康増進」をテーマに、子供向け広報誌や親子参加型健康ワークショップを通じて、「家族ぐるみ」でヘルスリテラシーの向上と行動変容を促すプログラム。大塚製薬健康保険組合含む20以上の健康保険組合が共同で企画・実施
  • ※2 三大生活習慣「食べる・寝る・あるく」と、感染予防・疾病予防「ふせぐ」に着目した生活習慣の改善をサポートする株式会社バリューHR提供のプログラム

相互理解への取り組み

認知症への理解と支援の輪を広げるため、当社では社員の「認知症サポーター養成講座」の受講を推奨しています。この取り組みは、認知症の方やそのご家族が安心して暮らせる地域社会の実現に貢献することを目的としており、社員一人ひとりが認知症に関する知識と理解を深めることで、思いやりのある対応と支援の姿勢を育んでいます。

女性の健康に関する取り組み

人間ドックを受診する社員と家族は、子宮頸がんおよび乳がん検診を無料で受診できる制度を設けています。これにより、受診率向上を図り、がんの早期発見・早期治療の促進に努めています。また、希望する30歳未満の女性社員および家族を対象に、子宮頸がんウイルスチェック(郵送HPV検査)を無料で提供しています。
さらに、全社員を対象に女性の健康に関する勉強会を定期開催し、社員の意識向上と知識の深化を図っています。

≪女性の健康に関する社内教育の参加率≫

対象 2024年 2025年
女性社員 91.8% 92.0%
全社員 95.2% 89.1%

リモートワークに対応した在宅勤務制度をはじめ、さまざまな勤務制度の導入、オフィス環境の整備、さらには福利厚生制度の充実を通じて、社員一人ひとりが心身ともに健康で働きやすい職場環境づくりに取り組んでいます。多様な働き方、ワークライフバランス充実の実現を通じて、自身の成長や生産性の向上、組織の活性化を目指しています。

勤務制度

当社では、社員一人ひとりが心身ともに健康で、安心して働ける職場環境の整備に取り組んでいます。育児・介護勤務制度や在宅勤務制度に加え、出産・育児・養育・介護などにより通常勤務が困難となった社員を対象に、月1回程度の出社で在宅勤務を中心とする「ファミリースマイルサポート制度」を導入し、ライフステージや家庭の状況に応じた柔軟な働き方ができるよう支援しています。また、社員が安心して業務に集中できる環境づくりを目的として、年に1回、職場環境や職種・勤務地の変更希望などについて、社員の声を聞く機会を設けています。
さらに、海外グループ会社と相互に社員の受け入れを行うとともに、外国人の採用も推進し、多国籍な人財が活躍できる機会を積極的に創出しています。海外人財の職場定着と成長を支援するために、メンターとなる人財の採用や配置体制の強化にも取り組んでいます。国籍や文化の違いを尊重しながら、誰もが安心して働ける職場環境の整備を進めています。

オフィス環境

在宅勤務制度の導入に伴い、フリーアドレスを採用し、部署を超えた交流促進とオフィススペースの有効活用を図っています。出社状況を可視化するアプリの利用や個室型ワークブースの設置など、円滑なコミュニケーションと快適な業務環境づくりにも取り組んでおり、多様な働き方が可能な働きやすい環境が生産性の向上につながると考えています。

  • フリーアドレス
  • 個室型ワークブース
  • 運動不足・腰痛予防のための昇降式机

社員の相談窓口

不正行為やハラスメントなどのコンプライアンス違反を早期に発見・是正するため、社内外に匿名で利用可能な内部通報窓口を設置しています。通報者の情報は厳重に管理され、不利益が生じないよう適切に対応します。制度の運用状況は定期的に取締役会へ報告しています。

保養所・スポーツクラブ

社員の心身のリフレッシュを目的に、当社社員と家族が利用できる保養所を開設しています。現在、直営保養所(伊豆、比叡山、鳴門、剣山)、健康保険組合保養所(トマム、安比)、企業年金基金保養所(鴨川、大山)の計8か所があります。また、複数のスポーツクラブとの法人契約を通じて、社員とその家族の健康習慣をサポートし、健康の維持増進に努めています。これらの施策により、社員満足度の向上とワークライフバランスの実現を目指しています。

労働安全衛生

当社は、事業活動全般において社員の安全と健康の確保を重視しています。法令に基づき安全衛生委員会を定期的に開催し、危険源の特定やリスクアセスメントを行い、安全な職場環境の維持に努めています。東京都内の同一事業所で執務を行う大塚製薬、大塚メディカルデバイスと連携し、毎月3社合同衛生委員会を開催。テーマに沿った勉強会や情報共有を通じて、職場環境の改善につながる活動を行っています。また、当社では従業員代表社員も同委員会のメンバーとして参加し、社員の声を反映した活動を推進しています。

その他グループ各社の労働安全衛生の取り組みはこちらをご覧ください。


大塚ホールディングスは、健康経営優良法人2025(大規模法人部門)に認定されています。

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