ダイバーシティ
&インクルージョン

PRINT

基本的な考え方

大塚グループでは、多様な社員の活躍が、イノベーションやグローバル化をより進展させ、また革新的な製品開発につながると考え、積極的にダイバーシティを推進しています。そのため、常にイノベーションを追求する企業として、多様性にあふれた職場環境の整備に努めています。

ダイバーシティ&インクルージョン 推進体制

2008年にグループ各社に設置したダイバーシティ&インクルージョンに関する推進チームが中心となり、グループ共通の制度の策定やセミナーなどの企画、各社のダイバーシティ好事例を共有する会議の定期開催など、グループ内の連携に加え、各社独自の取り組みを行うことによりダイバーシティ&インクルージョンを加速させています。

具体的な取り組み

ダイバーシティ推進の取り組み

女性エンパワーメントに関する研修やセミナーの実施/「イクボス企業同盟」に加盟

グループ横断でダイバーシティ推進セミナーを定期的に実施し、2019〜2021年度にわたり7回実施し、計2,770名が参加しています。また、本人の意識変革だけではなく、上司への意識変革も必須であると考え、グループ9社が「イクボス宣言」を行い、ダイバーシティ&インクルージョンをさらに推進しています。2022年度は各社でイクボスセミナー等を開催しました。

テーマ
2019年
  • イクボスで、成果と笑顔が共にアップ
  • 多様な人財を企業の強みにするには
2020年
  • これからの時代の新しい働き方を考える
  • LGBTセミナー
2021年
  • アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)
  • オリンピック選手 金メダリストから学ぶ、ダイバーシティ
    (多角的な視点や柔軟な発想力)について
  • 多様な人材の活躍推進について
  • 9社(大塚製薬、大塚製薬工場、大鵬薬品、大塚倉庫、大塚化学、大塚食品、大塚メディカルデバイス、大塚テクノ、大塚電子)

女性活躍推進

国連機関UN Women「女性のエンパワーメント原則」の署名

「大塚グループ・グローバル行動規準」において、ダイバーシティの推進を宣言しているほか、2017年には国連グローバル・コンパクト(UNGC)と国連女性機関(UN Women)※1が共同で作成した女性の活躍推進に自主的に取り組む企業の行動原則である「女性のエンパワーメント原則(WEPs※2)」に署名しました。

  • ※1United Nations Entity for Gender Equality and the Empowerment of Women
  • ※2Women’s Empowerment Principles

女性経営人材/管理職の育成

大鵬薬品では、女性が管理職として活躍することは、意思決定における多様な価値観の反映にもつながるとの考えのもと、女性管理職に対する新たな取り組みを2020年に開始しました。外部アセスメント結果から、各人が自身のスキル・能力・性格特性などを確認し、今後のキャリアを自身で考えたり、業務を通じて強みを伸ばす育成を行ったりしています。さらに同様に外部アセスメント結果をベースに、経営層が育成に関わり上位ポジションを目指す個別育成も開始しています。2021年は女性経営人材の育成を強化するため、マネジメント研修や経営層との対話やメンタリングを実施し、今後グローバル経営人材育成として発展させ、多様な候補者の育成を図る予定です。

モチベーション向上のための施策

大塚製薬では、女性の活躍をより推進するため、結婚・育児に関する情報共有の場となる「Otsuka Women’s Workshop」を開催し、結婚・出産・育児後のキャリア継続に貢献しています。また、会社をよりよくするための課題抽出とその解決策を議論する組織横断の自主的勉強会「WING」などを通して働きやすい環境を追求しています。9年目となる2022年には、35人が参加しました。安心して育児ができるよう、全社員が使用できる「産休・育休プランニングシート」を作成し、上司とさらなるコミュニケーションを促進するなど、議論された内容を社内へ展開しています。さらには、社内のコミュニケーションを活性化することを目的に、ランチを取りながら参加できる「Lunch On Diversity(LOD)」を実施し、累計3,700人が参加しています。2022年度は米国子会社の社長が、D&Iの考え方、多様性を認め個々の能力を最大化し成果に導いた取り組み等に関する講演を行いました。また大塚製薬工場では、個人の成長を支援し、組織力を強化するためのキャリアデザイン研修を2017年から開催しています。2022年は各部門の代表者を対象にしたワーキンググループを作り、各部門における課題を洗い出し、会社全体でどう取り組むかなどの意見交換を行いました。また、管理職女性が講師となった座談会を開催し、キャリアイメージを描きやすくする等、さらなる多様性の促進につながる取り組み実施しています。

このような取り組みは、男性の育児休業取得率の向上にもつながっています。

関連リンク
*女性管理職比率/育児休業取得率
主なサステナビリティデータ」をご参照ください。
統合報告書2022年 データセクション(P26―27)

Senior Director and
Otsuka Diversity, Equity
& Inclusion Officer
Sabrina Mays Diagne

トータルヘルスケアを目指す現場から

大塚アメリカファーマシューティカル Inc./
大塚ファーマシューティカル D&C Inc.

私たちは、2021年にダイバーシティ・エクイティ&インクルージョン(DE&I)室を立ち上げ、事業内容の特性やサイクルに合わせ、短期/長期目標を設定しています。DE&I戦略には、人材、職場、市場の3つの柱があります。例えば、人事部門ではDE&Iの成功事例を採用プロセスに組み込み、人材の多様性を高めるため、これまで過小評価されてきたグループやマイノリティのための学校・大学・職業組織にも我が社のネットワークを広げています。社員が最も大切な資産・資源であるからこそ、DE&Iの追求を止めないことが大切です。社員が良い体験をすることが、患者さんに素晴らしい体験をしていただくことにつながり、会社の使命・目的である「世界の人々の健康に貢献する革新的な製品を創造すること」を達成し、「Otsuka Patient Promise:人のために働く人となる」を実現することができます。

多様な働き方の支援

「ファミリースマイルサポート制度」や「勤務間インターバル制度」を導入

国内では、出産、育児、養育、介護により通常勤務が困難な社員が、在宅勤務を実施することで業務の効率化・生産性を向上させ、仕事と家庭の両立が図れる環境をつくるための制度である「ファミリースマイルサポート制度」や「勤務間インターバル制度」をグループで導入しています。

  • 従来の在宅勤務制度からさらにフレキシブルな内容に改定

事業所内保育園を開園

3つの事業所内保育所(徳島・大阪・つくば)を開園し、育児と仕事を両立している社員を支援しています。2011年に徳島に設立して以来、事業所内保育所においては、現在では国内でも数少ない大規模保育園となっています。

治療と仕事の両立支援(大鵬薬品)

大鵬薬品は、抗がん剤を開発・販売する企業として、がんなどの病気に罹患した社員も、治療しながら働き続けられる職場づくりを目指し、人事部と産業看護職が中心となり仕事と治療の両立支援を実施しています。この取り組みは、平成30年度厚生労働白書にも取り上げられました。さらに、2019年には、がんに関する社員向けのポータルサイト「C-Guide Portal」を立ち上げました。本サイトでは、社員やその家族が、がんやその他の病気になった時に利用できる制度、相談窓口などの情報や、がん予防・検診の重要性を伝えるほか、家族や自身のがん罹患体験を通して知った治療の現実(リアル)について、社員間で情報を共有し、理解を深め、その中にある課題、そして抗がん剤メーカーである大鵬薬品の社員として働く意義を認識する「体験共有」のページを設けています。
また、自社だけでなく、大塚グループ内での講演会や、他業界も含めた他社への講演会・説明会などを実施して、社会全体への浸透も継続しています。

2016年「がん患者の治療と仕事の両立への優良な取組を行う企業表彰」(東京都)「優良賞」受賞

2019~2022年「がんと就労」問題に取り組む民間プロジェクト「がんアライ部」主催

「がんアライアワード」4年連続「ゴールド」を受賞

*詳細は以下、URLをご参照ください。
大鵬薬品 WEBサイト 人財 治療と仕事の両立支援

関連リンク
*育児休業取得数の推移
主なサステナビリティデータ」をご参照ください。
統合報告書2022年 データセクション(P26―27)

LGBTQ・障がい者・シニア等の活躍推進に向けた取り組み

LGBTQに関する取り組み

LGBTQに対する正しい理解を促すため、グループ全体で、人事部をはじめ他部門も含めLGBTQ研修をグループ全体で実施しています。また大鵬薬品では、2020年より人事部、経営層、各本部または部門を対象に、基礎知識、他社事例を含む日本社会の現状に加え、今日からできる具体的な取り組みなども紹介する研修を実施し、延べ約2,690名が参加しています。また、大塚製薬、大塚化学、大塚食品でも全社員を対象にLGBTQ研修やe-Learningを実施しています。さらに大塚倉庫では、「男性」、「女性」という文言を就業規則から削除するなど、より働きやすい環境づくりに取り組んでいます。

障がい者雇用の取り組み

2011年大塚製薬特例子会社「はーとふる川内株式会社」を徳島市に設立し、障がいのある方が能力を十分に発揮し活躍できる場を提供しています。

*関連リンク
障がい者雇用率は「主なサステナビリティデータ」を参照ください。

シニア層の活躍推進

大塚製薬工場、大鵬薬品では、新エルダー社員を会社の重要な戦力と位置づけ、会社の利益や人材育成に貢献した人を表彰する制度があります。

制度

各社のWEBサイトをご参照ください。

外部評価

内容 会社
なでしこ銘柄 なでしこ銘柄
女性活躍推進に優れた企業を選定する制度(経済産業省、東京証券取引所)
2023年選定:大塚ホールディングス
※調査回答範囲:大塚ホールディングス、大塚製薬
プラチナくるみん/くるみん プラチナくるみん/くるみん
次世代育成支援対策推進法に基づく認定制度。「プラチナくるみん」は、「くるみん」認定企業のうち、より高い水準の取り組みを行った企業が認定を受けられる(厚生労働省)
  • プラチナくるみん:
    大塚製薬工場、大鵬薬品、大塚化学
  • くるみん:
    大塚製薬、大塚食品、大塚倉庫等
えるぼし えるぼし
女性活躍推進法に基づく認定制度。女性活躍推進に関する取り組み実施状況などが優良な企業を認定(厚生労働省)
えるぼし3段階目:大塚化学(2019年~)
もにす認定 もにす認定
障がい者雇用に関する優良な中小事業主に対する認定制度(厚生労働省)
2020年選定:はーとふる川内
「トモニン」の取得 「トモニン」の取得
仕事と介護を両立できる職場環境の整備に取り組んでいる企業を認定(厚生労働省)
取得:大塚製薬
大鵬薬品
大塚倉庫
Grate to place work 「働きがいのある会社」として認定
職場文化・社員意識調査の世界的機関であるGreat Place to Work®(GPTW)が「働きがいのある会社」を認定
2023年選定:大塚ファーマシューティカルズ(OAPI)、大塚ファーマシューティカルズD&C(OPDC)
※4年連続選定

バイオファーマ企業の中で7位
TOP